魔法のランプ

(2020.6.21)

今回は、2013年の夏に、インドのラダック地方で魔法のランプをゲットした時の話です。ラダック地方はインドと言ってもチベット文化圏に属していて、インドよりチベットに近い雰囲気かもしれません。輪廻転生が普通の世界。魔法、というのとノリは少し違う気がしますが、大きな精神世界的価値観に包まれた、わくわくする場所です。

 

仕事の合間の休日。せっかくなので、ゴンパ(チベット仏教のお寺)巡りをしました。とっても素晴らしかったです。

 

 

 

 

建物や仏教壁画、仏像など、どれもすごく素晴らしい。こういう宗教的建造物や宗教美術は、その制作に関わった人たちの気持ちに想いをめぐらせると、感銘が倍増です。そして、ラダックの素晴らしいところは、このような精神世界が、生々しく、活気に満ちた日常なこと。

 

 

そんなゴンパ巡りの途中、あるゴンパの参道で、魔法のランプを見つけました。しかも2つも!はい、買いました。

 

 

正確に言うとランプではありません。水差しです。でも、美しく、手作り感満載で、骨董品感も満載、そして、精神世界観満載のインドの山奥。魔法の水差し、素敵ですね。

 

これで今回の魔法グッズ紹介は終わりです。が、せっかくなのでもう少し雑談をさせてください。

 

仕事としては、チベット山麓の遊牧調査なので、標高が5000mに近いところで調査していて、高山病になってしまいました。一応規定通り高山病予防薬を飲んでいたんですが、規定以上に長く飲み続けたら良かった。でもこれもよい経験になりました。高い高いところで、ヤギに囲まれてテント暮らしをして、楽しかったですね。このあたりに住む何人もの人たちが、「自分の次男が〇〇の転生なので、寺に修行に出している」とか、仏様である自分の子どものスナップ写真なんかを見せてくれるんですよ。

 

 

それとか、この羊がご飯になったりとか。

 

 

 

手作りって素敵ですね。もちろんいろんなものがいろんな人の手で作られているんでしょうが、顔の見える、つながりの見える形で手作りされたものは、そこにいろんな作った人たちの精神が宿っていって、魔法っぽくなってくると思います。ということで、ヒツジとかヤギから作っている彼ら。服や絨毯など、いろんなものに精神的な力が宿っていそうな世界でした。

 

 

仕事でちょっとザルが必要になって、どの店にも売ってなさそうで困っていたら、金物屋さんが「よし、作ってやる!」と、工夫して金網でザルを作ってくれました。いい世界ですよね。

 

 

それと、インドと言えば水たばこ。水たばこは、魔法グッズだと思います。芸術的だし、骨董品的だし、手が加わっているし、歴史があるし、そして、中毒性がありますから。

 

 

 

2020年06月21日