魔法関連

魔法について

(2020.6.20)

このホームページの作者は、魔法使いを目指して日々修行しています。いや、修行はしてないな・・・。

雑文やグッズのコーナーで書いた(または今後書く)文章と重複もあると思いますが、このカテゴリでは魔法に関する考察や雑文、グッズを紹介します。まずはイントロダクションから。

中学や高校のころは、大学で魔法を勉強して、大学院でも魔法を勉強して、魔法博士になりたかったんです。
結局はそういう道には進みませんでしたが、もう長らく、自分の身の丈にあった形で、あくまで趣味の範囲で魔法を探求しています。

僕の場合、魔法との関わりや考察は、かなり限定された自らの経験に基づいています。きちんと勉強などしたわけではありません。魔法好きは、生まれた実家の家庭環境や、祖母の影響が大きいのかもしれません。

今はなき僕の生まれ育った家。屋根には、大きく「水」と書かれていました。3代前まで鍛冶屋だったので、そのためでしょう。火から家を守る魔法の一種だと思います。小さい頃は、友達に家の場所を説明するのもラクでした。「屋根に水って書いてる家」、と言えば通じるので。

 

 

門をくぐるとすぐにあったのが、ヒイラギ。祖母によると、オニから家を守るためだそうです。そして庭にはたくさんアロエが植えています。子どものときは、ケガをしたらアロエで治すか、祖母のツバで治す。便秘は祖母の呪文で治す。ヤケドはお月見の時に作る祖母の聖水で治す。という感じで、身体を治していました。家の部屋の壁やトイレには、祖母の呪文やお札がベタベタと貼られていて、我が家にも「西の魔女」がいたのです。

 

 

子どものころはいろんな神様に囲まれて暮らしていました。祖母の行きつけの神仏混合の山で、火渡りとか、滝登りとかもしましたね。そんな精神世界観満載の環境で生まれ育ちました。魔法とは関係ないのですが昔の写真を見つけて懐かしくなったので・・・高校の時の学生カバンの魔改造。

 

 

 

ホウキで空を飛んだりする、あきらかで華やかな魔法は追い求めていませんが、生家の屋根に書かれた水の文字のような。その文字が書かれているのといないのとでは、やっぱり火事になる可能性に差が出るよね?これって魔法だよね?というような。あるいは、玄関にヒイラギがあるのと無いのとでは、オニに襲われる確率はやっぱり違うよね?というような。そんなやわらかな魔法を探求しています。

 

具体的な活動は、魔法的に物事を捉え考えることと、魔力を持ったグッズ集め、の2つですね。けっこう面白く、楽しい趣味ですよ?お勧めです。

 

 

 

 

 

2020年06月20日

アクセサリー

自分が中学の時、コックリさんをしている最中に数珠がパチンとはじけ飛んで以降、自分の中には、アクセサリーで身を守る、という感覚があります。身代わり地蔵のような、もしもの時は自分の代わりに犠牲になってくれそうな、ものを身に着けるのが好きです。

 

中学高校時代は数珠。大学では長い数珠を買って首からかけたかったのですが、祖母に「数珠はおもちゃじゃない」、と一蹴され、数珠の代わりにジャラジャラと長いビーズネックレスをかけたりしていました。ファッションで。けっこう守りを固めてますね。

 

 

大学4年くらいの時に、物産展で、身代わり地蔵的な木彫りの菩薩像を買ってからは、長らく、アクセサリで身を守る発想は引っ込んでいました。

 

いつのころからか、チャイハネで買った唐辛子の魔除けストラップを、携帯につけるようになったのです。これ、身代わり地蔵っぽくて、いいですよ!ずっと使ってると、少しずつ唐辛子が外れていくんですが、「ああ、僕の身代わりになってくれたんだな。」とか思ったりします。そして、唐辛子が少なくなってくると、魔除けの力が落ちてくるので、ストラップを買い替えます。

 

携帯からスマホになると、スマホはストラップをつける穴がないのです。だからストラップ穴付きのスマホケースを使うようになりました。

 

ある日、スマホケースのストラップ穴が切れてしまって、唐辛子の魔除けストラップをつけられなくなりました。それまであまりにも長く(10年くらい?)唐辛子に守ってもらっていたので、とっても不安になってしまいました。数日はストラップだけをズボンのポケットに入れて持ち歩きましたが、なくすのが目に見えていたので、困ったなー、と思っていた時。娘とたまたま入ったチャイハネで、木のビーズブレスレットを発見!

 

 

中高生の時にしていた数珠よりおしゃれだし、6本もあるから身代わり効果も大きいし、しかも、娘とのデート中に買った、というところが魔除け的にもそれ以外の面でもポイントが高いです。


その後、スマホケースも買い替えて、またストラップがつけられるようになったので、今はブレスレットとストラップのダブルで身を守っています。いつかまた、大学時代に一時期凝った、長いビーズネックレスも(とっくに全て捨ててしまっているので)どこかで見つけたら買いたいなー、と思ったりしています。

 

アクセサリーは、職場内で付けるのはちょっと気が引けるので、仕事への行きかえりと、週末に付けています。アクセサリーって楽しいですよね。もし自分が女性だったらピアスもつけたいな。いろんなアクセサリーをジャラジャラつけまくりたいな。とか。アクセサリーや宝石は、魔法や魔力と昔からとても密接に関わってるんだと思います。守られている感がすごくしますよね。

 



 

 

2020年06月20日

魔法のランプ

(2020.6.21)

今回は、2013年の夏に、インドのラダック地方で魔法のランプをゲットした時の話です。ラダック地方はインドと言ってもチベット文化圏に属していて、インドよりチベットに近い雰囲気かもしれません。輪廻転生が普通の世界。魔法、というのとノリは少し違う気がしますが、大きな精神世界的価値観に包まれた、わくわくする場所です。

 

仕事の合間の休日。せっかくなので、ゴンパ(チベット仏教のお寺)巡りをしました。とっても素晴らしかったです。

 

 

 

 

建物や仏教壁画、仏像など、どれもすごく素晴らしい。こういう宗教的建造物や宗教美術は、その制作に関わった人たちの気持ちに想いをめぐらせると、感銘が倍増です。そして、ラダックの素晴らしいところは、このような精神世界が、生々しく、活気に満ちた日常なこと。

 

 

そんなゴンパ巡りの途中、あるゴンパの参道で、魔法のランプを見つけました。しかも2つも!はい、買いました。

 

 

正確に言うとランプではありません。水差しです。でも、美しく、手作り感満載で、骨董品感も満載、そして、精神世界観満載のインドの山奥。魔法の水差し、素敵ですね。

 

これで今回の魔法グッズ紹介は終わりです。が、せっかくなのでもう少し雑談をさせてください。

 

仕事としては、チベット山麓の遊牧調査なので、標高が5000mに近いところで調査していて、高山病になってしまいました。一応規定通り高山病予防薬を飲んでいたんですが、規定以上に長く飲み続けたら良かった。でもこれもよい経験になりました。高い高いところで、ヤギに囲まれてテント暮らしをして、楽しかったですね。このあたりに住む何人もの人たちが、「自分の次男が〇〇の転生なので、寺に修行に出している」とか、仏様である自分の子どものスナップ写真なんかを見せてくれるんですよ。

 

 

それとか、この羊がご飯になったりとか。

 

 

 

手作りって素敵ですね。もちろんいろんなものがいろんな人の手で作られているんでしょうが、顔の見える、つながりの見える形で手作りされたものは、そこにいろんな作った人たちの精神が宿っていって、魔法っぽくなってくると思います。ということで、ヒツジとかヤギから作っている彼ら。服や絨毯など、いろんなものに精神的な力が宿っていそうな世界でした。

 

 

仕事でちょっとザルが必要になって、どの店にも売ってなさそうで困っていたら、金物屋さんが「よし、作ってやる!」と、工夫して金網でザルを作ってくれました。いい世界ですよね。

 

 

それと、インドと言えば水たばこ。水たばこは、魔法グッズだと思います。芸術的だし、骨董品的だし、手が加わっているし、歴史があるし、そして、中毒性がありますから。

 

 

 

2020年06月21日

魔法の絨毯No.1

(2020.6.27)

僕は魔法の絨毯をいくつか持っています。今回は、一番目の絨毯を紹介します。

 

僕がはじめて絨毯に興味を持ったのは、2012年。遊牧民の仕事でインドに行ったのがきっかけです。先日紹介した魔法のランプの少し前です。今回の場所は、インドの北西部、ジャンムーカシミール州。パキスタンと近く、宗教的にもイスラム教圏です。カシミヤのセーター、などで有名な、カシミヤですね。カシミヤヤギがたくさんいます。



遊牧民は、文化や生活様式が普段の自分の生活と違い過ぎて、僕にとっては興味津々。とっても魅力的です。その中で常に出会うのが絨毯。


 


絨毯を縫って、使って、修繕して。彼らにとって絨毯は、もちろん日用品なんだけど、機能性だけを求めるものではなさそうです。いろんな色の糸を使って、手間をかけて、オシャレでカラフルに仕上げます。糸から絨毯まで、さらに言うと糸の材料の元になる羊から、自分たちで作っている、というのがすごいです。絨毯だけじゃなくて、女性の衣服もすごくオシャレ。男性の衣服はシンプルです。



 

本当は、彼らの絨毯こそが魔法の絨毯じゃないかと思います。


ですが、それは彼らの生活の一部。絨毯が欲しければ、ちゃんと売り物を買いましょう。ということで、インドの山奥のイスラム商人から、魔法の絨毯をゲットです。

いろんな絨毯がありますが、サイズが大きければ大きいほどすっごく高くなるし、同じサイズでもノットと呼ばれる織密度によって全然値段が違います。素材としてはシルクとウールがあります。僕はこの時まで絨毯については全く知らなかったので、絨毯のお話、すごく面白かったです。

 

イスラム商人の別荘兼倉庫のような場所。絨毯はどれも素敵ですが、残念ながら高価なのです。大きくて素晴らしい絨毯は、もう、魔法の雰囲気がみなぎっています。魔力100%です。こういうのを買えば、きっと日本まで絨毯で飛んで帰れます。

 

 

でも、僕のような庶民は、買えるものを自由に買えない。そういう縛りがあることで、人生がいっそう楽しくなる。好きなものを自由に買って、すごい魔法グッズがどんどん手に入れば、今頃魔法使いになってるでしょうが、それはそれで飽きるかもしれません。目の前に純度100%の魔法の絨毯がある。でもそれを手に入れることはできない。このちょっとした苦悩って、心地よいですね。で、妥協して、小さなシルクの魔法の絨毯を買いました。




小さいから魔力が弱い。弱いけど、「魔力があるかないか?」の2択なら、「ある」だし。そして、きれいでかわいいし、手作りだし、インドの山奥だし、イスラム商人だし。というわけで、初めて魔法の絨毯を入手して、大満足です。

 

これで魔法の絨毯No.1のお話は終わりですが、以下は、補足情報でインドの山間部的な生活と自然について。

 

高地で、夏は涼しいけど冬は寒くて雪だらけで、けっこう厳しめの自然な気がします。僕がこういう生活をすると想像したら、体力が必要そうで厳しそう。でも、何でも手作りだし、いろんなワクワク感もあって、楽しそう。僕の「気になる職業」No.1は、羊飼いです。なってみたい。



食器なんかもとっても素敵。



彼らの水タバコセットも魔法感満載です。



遊牧民のルートを、ウマでキャラバンを組んでたどる機会がありました。これはすごく楽しかったですね。すごい水蒸気。雨で川が増水して途中で足止めを食らったりもして、雨に濡れて寒い夜の、たき火の温かいこと。彼らは小雨程度ならたき火を問題無く維持できるみたい。そしてそのたき火で沸かしたヤギのお乳で作った1杯の紅茶の美味しいこと。プライスレスな体験でした。


雨で思うようなスケジュールで調査が進まないので、「生贄が必要」だそうで、子羊を遊牧民から買って、それが2時間ほどでラムカレーになりました。いろいろ考える材料をいっぱい貰いました。













 

2020年06月27日

魔法の絨毯No.2

(2020.6.27)
今回は、魔法の絨毯の2つ目。2017年に入手したものです。

 

2017年からしばらく、イランの仕事をしました。僕はそれまでイランのことはほぼ何も知りませんでしたが、行ってみるとすごく興味深く、美しく、奥の深いところでした。今はイラン、大好きです。国際情勢的に少し行きにくい国ではあります。例えばイランに入国すると、その後10年間はアメリカにビザ無しでは入国できなくなります。

 

イランの昔の呼び方は、ペルシャ。そう、古代オリエント世界の覇者、ペルシャ帝国です。で、ペルシャとくると、ペルシャ絨毯。本場のペルシャ絨毯を買いたいところですね。

 

ということで、休日にさっそく、テヘランのバザールに行きました。バザールと言えば、「バザールでござーる」というCMで耳になじみがあります。最近の人は知らないかもですが。それと、バザー、というのもよく聞きますね。バザールは「市場」。ペルシャ語です。英語だとマーケットですね。

 

 

テヘランのバザール。イスラム建築風の屋根が、中東の活気ある市場っぽくて超カッコいい。すごく広くて、迷います。たくさんの絨毯屋さんが軒を連ねる区画もあるはずですが、なかなか絨毯屋さん街が見つからない。


迷いながらもなんとか絨毯屋さん街にたどり着き、いくつか見て回って、ウールのペルシャ絨毯をゲット。やっぱり財力的に、買える絨毯は小さいので、魔法の力も弱弱しいんですが、でもかわいい絨毯です。手作りだし、由緒あるペルシア世界最大のバザールで買った、ペルシャ絨毯。ステキですね。

 

 

イランは長い歴史を持つ、魅力いっぱいの国です。そしていろんなものが手作りで、街には、クツの修理屋さんやイスの修理屋さん、その他いろんな修理屋さんがあって、いろんなものを大切に使っています。こういう雰囲気って、いろんなモノに、いろんなヒトの精神が宿って、良いですね。

 

もしかしたら今後も、この魔法のコーナーや、グッズ、雑文などでチラホラ、イランのものが登場するかも。

 

さて、イランはそれぞれの町にステキなバザールがありますが、タブリーズのバザールは世界遺産です。なんと、かつてマルコポーロもタブリーズのバザールに訪れた、とのこと。

 

 

ここでは、絨毯は高くてそう何個も買えないので、布を買いました。かわいい布。タブリーズ近辺の村で作った手作りです。

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年06月27日

魔法の絨毯No.3

(2020.6.27)

No.3は、魔法の絨毯、と呼ぶには無理がありますが、No.1、No.2と続いたので、どさくさに紛れて仲間にいれちゃいましょう。最近インターネットで買った絨毯です。職場用。ベルギー製の、ギャベ柄とキリム柄のものを1つずつ。

 

 

魔法の絨毯をゲットする旅を続けているウチに、絨毯が好きになったので、絨毯のある職場生活にしてみました。むき出しの床ではなくて温かみがありますよね。裸足は気持ちいいし。

 

 

 

 

 

2020年06月27日