はだかの王様

(2020.6.20)
はだかの王様って、知ってます?知ってますよね。裸なんですよねー。服を着ていないわけ。裸でパレード。普通の人が普通にやれば、犯罪ですね。まあ、裸でパレードしちゃってる時点で、「普通の人が普通にやる」、のとは違うディープな世界の話な気もしますが。

 

じゃあ、あの王様は犯罪者でしょうか?んー、僕には難しくてわかりません、どうでしょう?

 

王様本人は、少なくとも自分は服を着ていると思っている。しかも、とびっきりの素晴らしいやつを。露出狂とは根本的に違いますね。たぶん。でもほんとにそうかな?王様に聞いてみましょうか?

 

王様が正直村出身だったら、「失礼な!自分は服を着ている!」、って怒りますよ。王様は自分では本当にそう思ってるんだから。そして露出狂ですか?などと聞いたあなたは牢屋行き。

 

それじゃあ、王様がウソつき村出身だったら?本当は露出狂だったとしたら? この場合もやはり、「失礼な!自分は服を着ている!」、と激怒されて、聞いたあなたは牢屋行きでしょうね。

 

王様は絶対的権力者ですからね。だからいずれの場合でも、王様の心境は永遠にわからない。これでこそ、人間。ウソをついたらウソってばれちゃうピノキオ、かわいそー。

 

でも、裸の王様の服、「バカには見えない」服らしいですが、こういうのってどうなんでしょうか。バカには見えないペンダント、とかなら安心ですが、服ですからねー。 「バカには見えない服」、ということは、言い換えれば、バカからは、自分が裸で歩き回ってるように見えてるってことですから。しかもお話のタイトルが、「裸の・・・」なので、きっと下着まで含めて、バカには見えない系で固めちゃったんでしょう。

 

どっちがバカだか・・・、とか公然と言ったら牢屋行きになるので、さっき裏山に大きな穴を掘って、穴に向かって小さく叫んできました。おっと、それは別の王様の話だった。

 

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今日のネタは、はだかの王様とは、かなり関係があるかもしれないし、そんなに関係ないかもしれません。ネタ、というだけあって、スシの話です。

 

皆さんは、回転寿司はお好きですか?僕は大好きです。毎週は行かないけど、月に何度か、子どもたちと行きますね。美味しいし、安いですよね。僕が子どものころはスシって高級な食べ物だったんだけど、今はとっても安いですね。 僕たちは、家の近くの大手の回転寿司によく行きます。

 

2月のある週末。朝一で、いつものように近くの回転寿司に行きました。とってもいい天気!

 

 


開店に合わせて行くと空いてますよね。レーンにもまだスシが回っていません。席に座って、タッチパネルで注文をして、お箸とか醤油とかの準備をして、「さあ、今日も食べるぞー!」と心を高ぶらせていると・・・。

 

あれっ?変なのが回って来たぞっ?

 


なんと、シャリだけ。100円の黄色いお皿に乗って、2皿、レーンを勇ましく行進してくるではありませんか。

 

これは、すごい。普通の人が普通に考えるスシの枠を、超えている。

 

この仲良く並んだ2皿の「何か」。これはスシと呼んでいいんでしょうか? と、呼び方に少々困る、シンプルかつインパクト絶大のこの子たち。 最初は勇ましいようにも見えましたが、そのうち、心細くて2皿で身を寄せ合っているようにも見えてきました。

 

開店直後なので、これからレーンを回ってくるであろう他のスシたちの、露払いをしているようでもあります。健気で、愛おしく見えてきます。 いったいこれは、どういうことでしょう?

 

この子たち、実はとっても特別で、高級なシャリなのかもしれません。あるいは、はだかの王様のように、スシネタが、バカには見えない系なのかもしれません。または、「スシとは何か?」という、回転スシ屋さんから客に対する、哲学的な問いかけなのかもしれません。奥が深い。

 

慌ててスマホで記念撮影した後、シャリをめぐって、あーかもしれない、こーかもしれない、と、子どもたちとひとしきり大爆笑。とても楽しく、素敵な1日の始まりになりました。

 

お店を出た後も、頭の中はもう、スシネタでいっぱい。あの子たちの歌が頭でぐるぐる回って離れません。さすが回転寿司。この愛おしいシャリさんたち、幸せのネタをたくさん乗せてました。

 

おしまい

 

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P.S. ちょうどこの日は週末だったので、この気持ちを歌にしました。自作ではなく、替え歌です。 すごく出来の良い楽しい替え歌なんですが、替え歌ってネットで不特定多数に配信するのはハードルが高いんですよ。内輪でこじんまりと楽しむのがいいですね。もし興味がある人がいれば、メールでリクエストをくれれば、内輪の世界にいれてあげますよ?

2020年06月20日